夏休み映画日記
2018年 08月 19日

2018年 08月 19日
2018年 07月 28日
2018年 04月 12日
・京極夏彦×柳田國男『遠野物語remix』
~京極夏彦氏の現代語訳と新釈で遠野物語の世界をいきいきとイメージできる本。原文よりも抵抗なく読めるかと思います。『日本まじない食図鑑』で紹介した遠野の小正月やオシラサマ、遠野郷八幡宮様ゆかりのゴンゲサマの話も出てきます。
・溝口政子+中山圭子『福を招くお守り菓子』
~全国各地の縁起菓子をたくさんの写真とともに紹介する本。
・南里空海『神饌』
~神社の特殊神饌に関する本。元々『家庭画報』に連載されていたもので、写真がとても美しいです。
・畑中章宏『21世紀の民俗学』
~現代のさまざまな社会現象を民俗学的なテーマと結びつけて読み解く現在進行形の民俗学本です。お雑煮についての章もあります。
・新谷尚紀『日本の「行事」と食のしきたり』
~年中行事にまつわる食のしきたりを紹介する本。実は大学時代新谷先生の講義を受けていました。葬送儀礼に関する講義で毎週とても楽しみだったんです。懐かしい。
・新谷尚紀『なるほど!民俗学』
~同じく新谷先生による、雑学本のように身の回りの素朴な疑問から民俗学のテーマを解説する本。
・三浦竜『日本人の祭りと呪い』
~祭りとまじないについての本。祭りそのものがまじないでいっぱいということが分かります。
・桜井徳太郎『祭りと信仰~民俗学への招待』
~各地の信仰や風習をたずねる民俗採訪記。正月行事についての章もあります。古い本ですが各地をたずねる様子が生き生きと書かれていて好きな本です。
・写真/阿部了 文/阿部直美『おべんとうの時間』
~いろんな職業の方のお弁当を描くコラム。ANA機内誌の『翼の王国』に連載されていたものです。食を通して人を描くというテーマが面白くて、自分も書くときに参考にさせてもらっています。
・澁川祐子『ニッポン定番メニュー事始』(文庫版は『オムライスの秘密 メロンパンの謎~人気メニュー誕生ものがたり』)
~普段食べなれている食のルーツをたどる食文化本です。
以上、著者名敬称略で失礼します。
民俗学への入口になる本、民俗学の視点を現代までぐんと広げてくれる本、食文化の面白さを教えてくれる本を選びました。
2018年 04月 12日
2017年 10月 08日
10月7日(土)、私が参加している母校の校友会「料飲稲門会」で
『食の力で福を呼ぶ~まじない食を食べる会』というイベントを開催しました。
全国各地のまじない食を紹介し、秋冬のまじない食を再現して、皆で味わう会です。
今回の目玉であるまじない食の再現料理は、
女性フードスタイリストさんおふたりのユニットである
「FOOD unit GOCHISO」さんに協力いただいて、
秋冬のまじない食を再現し、お弁当にして、皆さんに食べていただきました。
見てください、本邦初、まじない食弁当です。
クラフト色のお弁当容器なのに、こんなにも季節感を演出できるなんて、FOOD unit GOCHISOさんの感性にただただ感動!
繊細でとってもおいしいお料理でした。
お品書きは
・鯛の昆布締めの手まり寿司(安産祈願の鯛)
・ひじきの手まりおむすび(安産祈願の鯛)
・豆腐田楽(嘘を帳消しにするうそつき豆腐)
・大根の京風炊き合わせ(無病息災の大根焚き)
・かぼちゃの煮物(無病息災のかぼちゃ接待)
・白玉団子の小豆団子風(豊作祈願の小豆団子)
・青菜と菊のおひたし(長寿を願う重陽の節句の菊)
鯛は手まり寿司で。菊をちらして華やかに。
お酒は重陽の節句にちなんだ菊酒を。
秋らしく福岡の「庭のうぐいす ひやおろし」に、菊花をちらしていただきます。
菊に真綿をかぶせ、夜露をしみこませて、その綿で朝顔や体を拭き、長寿や健康を願うという風習です。
今ではほとんど行われていませんが、杉並の大宮八幡宮で再現されています。
今年行って撮ってきました。
どぶろく祭りにちなんで、どぶろくも。
岩手・遠野の「とおの どぶろくスタンダード」。
すっきりエレガントなどぶろくで、作り手さんから米から手作りしていらっしゃるそう。
大好きな遠野のお酒なので、私もとっても嬉しく味わいました。
炭酸ソーダで割ってもおいしいということで、試してみました。
書籍『日本まじない食図鑑~お守りを食べ、縁起を味わう』(青弓社刊)の本を出してから、
セミナーなどの講師としお話しさせていただく機会が増えたのですが、
写真や話で説明するだけでは、味が想像できずにもったいないなと思っていました。
やっぱり食べ物って食べてみないとピンとこないですよね。「百聞は一食に如かず」です。
もちろん、現地を訪れて土地の方々と交流し、行事に参加して、本物を味わうのが一番なのですが、
再現料理でも、味わって風習を身近に感じてもらい、知っていただくこともすごく大事かなーと。
今回は自宅で作っていただけるようレシピも少し用意しました。
そのほか、体験プログラムとして「味噌の食べくらべ」も行いました。
ここのところ味噌の原稿をいくつか書いていて、いろんな味噌を食べ比べていたため、
味噌は食の地域性を体感いただくにはもってこいの食材だなーと思いまして。
各地の米味噌、豆味噌、麦味噌を用意して食べ比べをしてもらいました。
その後、郷土食のテーマトークを。
ふるさとの食べ物、行事食について参加者でトークセッションしました。
こういったイベント企画ははじめてで至らない点も多かったかと思いますが、
伝統食の奥深さ、食文化の面白さ、感じていただけたなら嬉しいです。
漆器や酒器にも凝ってみたい。
旅と食と文化を組み合わせ、日本を知る、体験型イベント。できたらいいな。
料理写真は参加いただいた
とっておき株式会社の弥富仁さんに撮っていただいたものです。
弥富さんありがとうございます!
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