もうすぐ神在月の出雲へ~龍蛇神とドウメ節と
2019年 10月 23日
2019年 10月 23日
2019年 09月 28日
ついに、長年憧れ続けた秋田県の男鹿半島に行ってきました。
1月3日に真山神社で行われる神事の柴灯祭を一度見てみたく、
昨年問い合わせもしていたのですが、
真冬の男鹿に一人で行くというのはなかなかハードルが高く、断念していたんです。
今回は念願かなって仕事で男鹿に行けることになり、ついに憧れの地へ!
秋田へは東京から新幹線こまちで4時間、そこから男鹿半島真山エリアへは車で約1時間ちょっと。
各地から訪れるにはだいぶ遠い男鹿。
それが幸いしたのかどうかは分かりませんが、まだまだあちこちに手つかずの自然が残っています。
海岸線を走るとさみしくてちょっと怖いくらい。
山岳信仰の霊山でもあった真山神社。
1月には神事・柴灯祭が行われ、
2月の観光イベント「なまはげ柴灯まつり」の会場にもなる場所です。
余計なものがなく、凛としたお山の空気に包まれて
信仰の場としての神社が
静かにたたずんでいるのがいいです。
なまはげの伝承の数々、謎に包まれた起源。
興味深いことばかりでした。
伝承館では大晦日のナマハゲ実演も見学しました。
民俗行事や祭りはたいていは年に一回とか、ものによっては数年に一回とか、
その日その場所に行かなければ見ることができません。
ですが、ここでは古民家の中で誰でも行事を体感できるのでとても貴重だと思います。
伝承館の隣にはナマハゲに関するさまざまな資料を展示する「なまはげ館」が。
一番の見所は「なまはげ勢ぞろい」です。
集落によって衣装もナマハゲ面もさまざまであることが分かり、驚くほど多様です。
こうして見ると、南の島の面にも似ているような。
なまはげはどこから来たんでしょうか。
なまはげ館にはなんと「来訪神コレクション」のガチャがありました。
これ、ほかにどこにあるんだろうか。全国10カ所にあるんだろうか。
ガチャになっているのは全5種類で、私はメンドンをゲット。
なまはげ狙いの編集さんにボゼをめぐんでもらったため、
ボゼとメンドンの鹿児島来訪神ペアを手に入れました。
これきっとレアだぞ。
男鹿には雄大な自然も残っています。
半島の突端にある入道崎へも。
駐車場近くにある「なまはげ御殿」では石を焼いて投入して煮立たせる石焼料理も初体験。
焼いた石で瞬時に調理するために、鯛はふわふわ、出汁もとってもおいしい。
ここでしか食べられない郷土料理です。
「ナマハゲ御殿」のおすすめは海鮮丼だということで、食べてみました。
先代が元漁師さんで新鮮な魚介類にこだわっているそうで、とびっきりおいしかったです。
今度は本物のナマハゲを見られる真冬に訪れてみたい。
土地の人による土地の人のための本物のナマハゲはどんな感じなのだろう。
謎に包まれたナマハゲの起源も含め、
もっともっと知りたくなる魅力的な地でした。
2019年 08月 21日
建設コンサルタンツ協会が発行する『Consultant』という雑誌があります。
7月発行号は「祭り 非日常と祈りの文化」特集。
私は「食と祭り~祈りを食べる~」という文を寄稿しました。
祭や祈りで供えられる食と、その背景やルーツについて紹介しています。
特集ではほかにも
国立文化財機構/東京文化財研究所の久保田裕道先生
(『目からウロコの日本の神様』などたくさんの本を著されている先生)による
「神様から見た日本の祭り」と来訪神の話
篠笛奏者・森田玲さんによる「祭りが育む日本の音」
國學院大學の茂木貞純教授(『新神社祭式行事作法教本』編著の先生、私も本を持っています)
による「地鎮祭の歴史と意義」
写真家・芳賀日向さん(民俗写真家・芳賀日出男さんの息子さん!)による
震災と祭りのゆくえについての話
長岡市の山岸孝広さんによる長岡まつりと災害復興についての話
も掲載されています。
祭りや民俗が好きな方、神道に興味のある方にとってはなかなか濃い内容かと思います。
国土交通省・農林水産省や、建設関係の大学・高専などで配布されているそうです。
見かけた方はぜひ読んでみてください。
2019年 06月 09日
古民家情報誌『ジャパトラ』5月号に寄稿しました。
『ジャパトラ』は古民家に関する情報誌。
古民家再生や普及に関わる一般社団法人住まい教育推進協会が発行し、
日本の伝統文化や古民家に関わるモノ・コト・ヒトを
いろいろな側面から紹介する雑誌です。
私は年数回ほど「日本の伝統と旅、食」の切り口で書いています。
今回は「ワサビ農家の暮らしを知る 大沢の里古民家」。
東京・三鷹市にある明治時代よりワサビ栽培を営む農家の
母屋を復元した野外博物館「「大沢の里古民家」をとりあげました。
「大沢の里古民家」は自然豊かな三鷹市大沢にあり、
野外博物館として伝統文化を学ぶさまざまな催しも行われます。
今回は「ワサビの食体験」イベントを中心に、
ワサビ農家の暮らしや、古民家再生のこと、
自然と暮らしを未来に残す「エコミュージアム」のコンセプトなど紹介しています。
既刊号ではこれまでに
旧坂東家住宅見沼くらしっく館の「恵比寿講」
能登・柳田植物公園の合鹿庵での「あえのこと」
浅草・酉の市の縁起物と「切山椒」
など私のテーマである祭りや伝統行事で継承される食文化について寄稿してきました。
『ジャパトラ』は全国の古民家宿や古民家カフェなどにも置いてあります。
フリーペーパーですので、日本の伝統文化や古民家に興味のある方はぜひお気軽にお手に取ってみてください。
2019年 06月 08日
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