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風邪っぴきのワサビ田&富山

年末に「来年はもっとゆったり時間をとりたい」なんて書いた私ですが。
1月は目論見に反して、忙しさに涙目になる日々を送っていました。
なぜだ、なぜなんだー!
いや、たぶん、たちの悪い風邪をひいたせいなのですが。

年始の初詣のあと、何かがおかしい。あぁ、人ごみで風邪もらったみたい。
体調不良のまま仕事始めを迎えたのですが、熱が出たり下がったり。なかなか治りません。

中旬は長野県の安曇野へ。大王わさび農場でワサビの取材でした。
が、この日も朝から熱はないものの体が痛い。
小雪ちらつくなか、ワサビ田の水にふくらはぎまでつかっての取材。・・・つ、冷たい。体痛い。
これはまた風邪が悪化するかもと懸念しつつ取材を終えたものの、案の定、帰宅してまた発熱→寝込む。
清冽な湧水の流れるワサビ田はとてもきれいで、体調万全のときに来れば、もっと感動できたんだろうな。

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そして翌週、息子がインフルエンザ発症。
当然一週間学校をやすむことになるため、仕事はカオス化。
看病しながら、夜中に原稿を書く羽目に。

なんとかすべて原稿を納品し休みもとれないままに翌週は富山へ。
富山市内をたずねたのははじめてでしたが、川の文化が色濃く残るまちなんですね。
まず富山城の天然の外濠だった神通川のなごりである松川へ。
桜の季節になると満開の桜の下を遊覧船で歴史クルーズできるという素敵なスポット。
松川茶屋さんでは松川遊覧船の船長さんにいろいろな歴史の話も聞かせてもらいました。

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そのむかし神通川には日本三大船橋のひとつである神通船橋があったのだそうです。
船橋とは船を並べてその上に板を渡して橋にしたもの。
昔の絵も展示されてました。
ふえー、因幡の白兎がワニザメの背を渡った・・・みたいな感じかな!?
と思わず本筋を離れた妄想をしてしまいました。

富山は北前船の寄港地として栄えたことでも知られます。
廻船問屋のまちなみが残る岩瀬も訪れました。
趣ありますね。
岩瀬の松月さんでは念願の白エビも。
盛り付けもきれい。白い宝石って称されるのも納得。見入ってしまいます。

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お約束の「日本一美しい(2008年次)スターバックス」。
富岩運河環水公園からも富山港展望台からも雪を冠した立山連峰が見えます。

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富山は立山や不吹堂にも行ってみたいのですが、いまだ叶わず。
いたち川流域には地蔵信仰も残っているという話も教えてもらいました。
今度はゆっくり、民俗取材にも行ってみたいなぁ。

・・・と意気揚々と東京に戻ったもののその日の夜からまた発熱。高熱。
またしても数日寝込んでしまいました。
なんだか1月はずっと風邪をひいていた気がします。

しかもいつも以上に〆切がたてこんでいる。
なぜだ、なぜなんだ!!
ゆったりじっくり原稿に向き合える日はくるのか??



by lyrica-sha | 2019-02-15 16:55 | 取材日誌

日本の旅ライター・旅エッセイスト吉野りり花のブログです。日本の風景を詩的に綴る旅エッセイ、食の民俗学、食べるお守り、神々の食・神饌について書いてます。著書『日本まじない食図鑑~お守りを食べ、縁起を味わう』『ニッポン神様ごはん~全国の神饌を訪ねて』(青弓社)。執筆ご依頼やお問い合わせはサイトの問い合わせ欄よりご連絡ください。https://lyricayoshino.com


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