元乃隅稲成神社と長門の旅
2018年 10月 07日
山口県の長門市に取材に行ってきました。
CNNの「日本の最も美しい場所31選」に選ばれた元乃隅稲成があることで
人気急上昇中のスポット。
私は高校生のときに長門を訪れたぶりの訪問でした。
そのときは山口の湯田温泉にある中原中也の詩碑が見たくて、両親に頼んで連れてきてもらい
その足で幻の童謡詩人・金子みすゞのふるさとが見たいという母の希望でやってきたのでした。
当時私は金子みすゞのことを知らなかったのですが、
震災のときに流れたACのCM「こだまでしょうか」で知った人もいるかも。
というわけで、相当久方ぶりの長門市ですが
今年「センザキッチン」というきれいな道の駅もオープンし、
増える観光客への対応も急ピッチで進んでいる印象でした。
金子みすゞ記念館。
みすゞギャラリーでは手のひらにみすゞの詩を映し出す仕掛けも。
小さな子供が「おかあさんに持って帰らなきゃ」といって大事にそうに手のひらをとじて
「あっ、こぼれちゃっった」と残念そうにしていたという話を学芸員さんに聞きました。
そういう感性を持ったまま大人になれたらいいのに。
まさに金子みすゞ的なエピソードでした。
こちらが元乃隅稲成神社。
日本海を背景に、断崖に赤い鳥居が並んで色合いがとてもきれい。
よく晴れた日に行った方がいいですね。
曇りの日だと青と赤のコントラストが見られません。
日本一入れにくい賽銭箱もあります。
私は何度やっても入れられませんでした。
そしてこの貼り紙に釘付けに。
来年には神のお告げで改名するそうですが・・・「神って本当は誰?」と邪推する大人たち。
みすゞの心はとうにない。
売店で見つけて買ってきたお土産「のむおまもり 向津具の甘酒」。
元乃隅稲成神社でご祈祷され、いくつかの御利益がある「のむおまもり」です。
おぉー、これも現代のまじない食ですね!
この日は出張の宿としては珍しく温泉街に宿泊しました。
俵山温泉は山間にあるレトロな秘湯。
つげ義春ワールドですね。
宿には内湯がなく共同湯を使うという湯治場方式で、
地元の方も使う共同湯へ。
もちろんどろどろ湯ではなく、とろりと気持ちいいお湯でしたよ。
近くに麻羅観音という珍スポがあるらしく、興味津々だったのですが・・・。
(どんなところかは名前から想像してください)
仕事中で自由に観光というわけにはいかないため、見ること能わず。
美祢市にある別府弁天池にも立ち寄りました。
湧水池できれいなコバルトブルーです。
この水を飲むと長寿がかなうとされるため、水くみ場もあり、汲んで持ち帰ることもできます。
駆け足でしたが、面白いところをめぐれた山口取材でした。
元乃隅稲成は車でないとアクセスが不便ですが、晴れた日には撮影スポットとしてもおすすめですよ。
by lyrica-sha
| 2018-10-07 13:22
| 取材日誌