川口市メディアセブンでトークショー開催
2018年 04月 12日
・京極夏彦×柳田國男『遠野物語remix』
~京極夏彦氏の現代語訳と新釈で遠野物語の世界をいきいきとイメージできる本。原文よりも抵抗なく読めるかと思います。『日本まじない食図鑑』で紹介した遠野の小正月やオシラサマ、遠野郷八幡宮様ゆかりのゴンゲサマの話も出てきます。
・溝口政子+中山圭子『福を招くお守り菓子』
~全国各地の縁起菓子をたくさんの写真とともに紹介する本。
・南里空海『神饌』
~神社の特殊神饌に関する本。元々『家庭画報』に連載されていたもので、写真がとても美しいです。
・畑中章宏『21世紀の民俗学』
~現代のさまざまな社会現象を民俗学的なテーマと結びつけて読み解く現在進行形の民俗学本です。お雑煮についての章もあります。
・新谷尚紀『日本の「行事」と食のしきたり』
~年中行事にまつわる食のしきたりを紹介する本。実は大学時代新谷先生の講義を受けていました。葬送儀礼に関する講義で毎週とても楽しみだったんです。懐かしい。
・新谷尚紀『なるほど!民俗学』
~同じく新谷先生による、雑学本のように身の回りの素朴な疑問から民俗学のテーマを解説する本。
・三浦竜『日本人の祭りと呪い』
~祭りとまじないについての本。祭りそのものがまじないでいっぱいということが分かります。
・桜井徳太郎『祭りと信仰~民俗学への招待』
~各地の信仰や風習をたずねる民俗採訪記。正月行事についての章もあります。古い本ですが各地をたずねる様子が生き生きと書かれていて好きな本です。
・写真/阿部了 文/阿部直美『おべんとうの時間』
~いろんな職業の方のお弁当を描くコラム。ANA機内誌の『翼の王国』に連載されていたものです。食を通して人を描くというテーマが面白くて、自分も書くときに参考にさせてもらっています。
・澁川祐子『ニッポン定番メニュー事始』(文庫版は『オムライスの秘密 メロンパンの謎~人気メニュー誕生ものがたり』)
~普段食べなれている食のルーツをたどる食文化本です。
以上、著者名敬称略で失礼します。
民俗学への入口になる本、民俗学の視点を現代までぐんと広げてくれる本、食文化の面白さを教えてくれる本を選びました。