【連載更新】巨大なワラ人形で厄落とし~山梨・北杜市「若神子のほうとう祭り」
2015年 05月 18日
青弓社web連載 吉野りり花「にっぽん縁起食図鑑」第三回更新されました!
いきなり話はそれますが・・・
以前このブログで触れたとおり、『今昔物語』の本朝付霊鬼ってすごく好きなんです。
この巻は日本の怪異譚を集めた巻なのですが、
ここに「鬼」というキーワードが出てきます。
学生の時、講義ではじめて読んだときは結構衝撃でした。
だって「天井から板が飛んできて、宿直の兵を挟み殺してしまった、
これは鬼の仕業なるべし」とか書いてあるんですよ。
「何、鬼ってあの赤や青の体でつのがはえたあれじゃないの?
正体のわからないものは全部鬼なの?」
と思いながら読み進めると、どうやら得体のしれないものは全部鬼と表現されていて。
暗闇とか、山の中とか、橋の上とか、天井裏とか。
そういう場所はすべて鬼の領域なんですよね。
読んでいると、昔の人がどんなものを怖れていたのかというのがおぼろげながら見えてきます。
当時の私はこのことにかなりエキサイトし
「よっしゃ、私は鬼の研究をするぞー」と盛り上がったわけですが、
その後体調を崩し入院して頓挫。
それっきり「鬼の研究」の夢はそのままになっていました。
というわけで遠い昔に忘れてきた宿題も今回の原稿にはちょこっとだけ盛り込んでみました。
第三回の「まじない食」は山梨・北杜市「若神子のほうとう祭り」の「小豆ぼうとう」です。
虫送り行事と厄払いがミックスされた民俗行事で食べる甘いほうとうです。
「にっぽん縁起食図鑑」第三回「若神子のほうとう祭り」
「若神子のほうとう祭り」は
文化庁の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」にも指定されています。
小さな神社で地域の人しか参加しないお祭りですが、とっても味わい深いお祭りです。
ぜひぜひご覧ください!
いきなり話はそれますが・・・
以前このブログで触れたとおり、『今昔物語』の本朝付霊鬼ってすごく好きなんです。
この巻は日本の怪異譚を集めた巻なのですが、
ここに「鬼」というキーワードが出てきます。
学生の時、講義ではじめて読んだときは結構衝撃でした。
だって「天井から板が飛んできて、宿直の兵を挟み殺してしまった、
これは鬼の仕業なるべし」とか書いてあるんですよ。
「何、鬼ってあの赤や青の体でつのがはえたあれじゃないの?
正体のわからないものは全部鬼なの?」
と思いながら読み進めると、どうやら得体のしれないものは全部鬼と表現されていて。
暗闇とか、山の中とか、橋の上とか、天井裏とか。
そういう場所はすべて鬼の領域なんですよね。
読んでいると、昔の人がどんなものを怖れていたのかというのがおぼろげながら見えてきます。
当時の私はこのことにかなりエキサイトし
「よっしゃ、私は鬼の研究をするぞー」と盛り上がったわけですが、
その後体調を崩し入院して頓挫。
それっきり「鬼の研究」の夢はそのままになっていました。
というわけで遠い昔に忘れてきた宿題も今回の原稿にはちょこっとだけ盛り込んでみました。
第三回の「まじない食」は山梨・北杜市「若神子のほうとう祭り」の「小豆ぼうとう」です。
虫送り行事と厄払いがミックスされた民俗行事で食べる甘いほうとうです。
「にっぽん縁起食図鑑」第三回「若神子のほうとう祭り」
「若神子のほうとう祭り」は
文化庁の「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」にも指定されています。
小さな神社で地域の人しか参加しないお祭りですが、とっても味わい深いお祭りです。
ぜひぜひご覧ください!
by lyrica-sha
| 2015-05-18 17:52
| 食べるお守り「まじない食」