トークイベント【おしゃべりな旅カフェ~冬のお祭り&民俗行事編】@離島キッチンのお知らせ





12月2日(日)に民俗トークイベントに出ます。

タイトルは「おしゃべりな旅カフェ~冬のお祭り&民俗行事編』。

会場は離島キッチン日本橋店です。




このイベントは島旅イラスト&エッセイスト松鳥むうさんの『トカラ列島秘境さんぽ』の出版記念イベント第二弾。

日本の離島を訪ね歩く島旅好きの松鳥むうさんと、島を撮り続ける写真家・箭内博行さん

郷土映像ラボラトリーの中川美帆さん、私の4人で民俗トークします。


トカラ列島といえば日本最後の秘境と呼ばれる鹿児島の離島。

つい先日ユネスコ無形文化遺産登録勧告を受けたことでニュースになった「来訪神」のひとつ

「ボゼ」の悪石島もトカラです。

松鳥さん、箭内さんからはボゼの話も出るかも。

鹿児島は私の故郷で、実は私もトカラには縁があります。

そのことも少しお話ししようかと思ってます。

ほか、私は日本列島の冬の民俗行事と食のことを話します。

今取材中の御神饌(神様へのお供え物)のことも話そうかなと思ってます。


私は昔から民俗行事や民俗学関連のことが好きだったのですが

こういうジャンルはちょっと難しい、かたくるしい印象が強く

なかなかとっつきにくかったりします。

でも民俗学はとても面白くて示唆に富み、自分たちにいろんなことを教えてくれます。

私が『日本まじない食図鑑』を書いたのは、誰もが「へー面白い」と思えるような

親しみやすい視点から民俗に親しんでもらえたらという気持ちがあったからです。

だからこういうイベントに出られることはとても嬉しい。

離島の習俗からも、日本各地の民俗行事からも

「日本って面白い」という新鮮な驚きを感じてもらえたら嬉しいです。


イベントでは映像作品『南九州の年中行事 鹿児島の正月行事』の上映もあります。
さらに離島の飲み物やお酒から選べる1ドリンク付きです。

盛りだくさんなイベントですので、祭りや民俗好きな方、ぜひご来場ください。

民俗トークで忘年会しましょう!!


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# by lyrica-sha | 2018-11-26 14:08 | お仕事のお知らせ・掲載情報

ロマンの地 五能線の旅へ



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青森に取材に行ってきました。
今回の目的地は日本海側にある港町・鯵ヶ沢。
ご当地丼「鯵ヶ沢ヒラメのヅケ丼」が人気の街です。
ヤリイカの水揚げも多く、ブサカワ犬「わさお」がいる街としても知られます。


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さて……。東京から鯵ヶ沢に行くには、東北新幹線で新青森まで行って
川部経由で五能線に乗る必要があるんです。
このことに気づいた私は、もう小躍りせんばかりに喜びました。
だって、五能線。そこは乗り鉄ロマンの地。
日本海の絶景を眺めながら走る五能線は
「一度は乗ってみたいローカル線」などのランキングでも上位に入る人気路線。
でも秋田経由でも新青森経由でも各地から遠いことから
「遠いからなかなかいけないけれど、でも一度は乗らねばならぬ」的な、乗り鉄ロマンの地なのです。
長年憧れ続けた五能線についに乗れる日が来た!!

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新青森から在来線に入り、走り出すと窓の外にはりんご畑が。
みかん畑に囲まれて育った南国育ちの私は
りんご畑を見ると北国感が高まって旅情をかきたてられるんですよね。
それにりんごがたわわに実る様子って色彩もとてもキレイだと思う。

鯵ヶ沢では割烹水天閣を訪れました。
ヒラメのヅケ丼、とってもおいしかった。
熟成させたヒラメをサッとタレにくぐらせるだけの絶妙な味付け加減が
ヒラメの淡白な味をそのままに味わせてくれます。
エンガワがのっているのもポイント高し。

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こちらは「海の駅わんど」内の「食堂どん」のヒラメのヅケ丼。
醤油でしっかりヅケにしたヒラメを使ってます。
ご飯の上におぼろ昆布がのっていて、水天閣のものとはまた全く違う濃口のヅケ丼です。
鯵ヶ沢では現在6店舗のヅケ丼提供店があり、タレや味付けが店ごとに違うらしいので、食べ比べも楽しそう。

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取材後に時間がとれたので30分ほど五能線の旅を楽しむことに。
おおおおー!来たー!
ホームにいる皆が一斉に車両にカメラを向けるほほえましい瞬間。
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千畳敷駅まで行ってみました。
日本海にせり出すように岩床が広がり、その上を散策することができます。

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波しぶきのすぐ際までいけるので迫力満点。

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五能線を走る快速列車「リゾートしらかみ」にも乗れました。
往路、復路で「青池」「くまげら」に乗れ、「橅」も見られたので嬉しい。

車内には乗車券+指定席料金520円だけで乗れるとは思えない広々と眺めの良いボックスシートが。
ここから夕陽を眺められたら最高だろうな。
お酒やおつまみ、ソフトドリンクなども販売されているので
飲みながら夕陽を眺めて黄昏るという贅沢な時間も過ごせそう。
あゝ、夕陽の時間にも乗ってみたい。

「リゾートしらかみ」は千畳敷では15分ほどの散策時間をとってくれたり、
絶景区間を過ぎた頃に車内で津軽三味線の演奏や津軽弁の語り部の話が聞けたり、
区間の長い五能線の旅を飽きさせない工夫が随所にこらされています。
雪の季節に、真っ白な車窓を眺めながら走るのもいいだろうなぁ。

私がこの仕事をするようになった原点は
学生時代にローカル線に乗って国内をぐるぐる旅した時間にあります。
車窓の風景を眺めるだけでドキドキしていた、あの頃の気持ちを思い出して
なんだか胸が熱くなってしまいました。


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# by lyrica-sha | 2018-10-27 16:23 | 取材日誌

台風の中、北白川・高盛御供へ


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先週9月29日~30日の週末、京都の北白川天神宮に「高盛御供」を見に行ってきました。
今年に入ってから神様にお供えする「神饌」の取材をしていて、その一環でした。
取材申込したところ、北白川伝統文化保存会の会長さんが快くOKしてくださって、楽しみにしていたのですが・・・。

週半ばに心配なニュースが。
猛烈な台風が向かってると?
高盛は予定通りあるのだろうか?
心配になって会長さんに電話してみたら「台風は夜ですから、いまのところ予定通り行いますよ」とのことで
京都行きを決行することにしました。

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高盛御供では円錐型の変わった形の神饌を頭の上にのせて神様に献饌します。
本番は日曜日の朝ですが、前日夜の神饌作りから見学させていただきました。
白川一帯は花売りの「白川女」が有名だったところ。
祭りでも白川女の着物姿の女性たちが神饌を運ぶのが特徴的です。
(本当は屋外で行われるのですが、荒天のためこの日は室内での催行でした)

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こちらが高盛御供の神饌。
形や飾りのひとつひとつにもいろいろな意味が込められていて非常に興味深かったです。
北白川伝統文化保存会の皆様にもとてもお世話になり、台風だけど来てよかったとしみじみ思いました。
高盛御供についてはこれからじっくり原稿に書くので、ブログでは簡単に。

さて、台風です。
このときすでに台風はだいぶ近づいており
前夜の時点で東海道新幹線は午後から運休と発表がありました。
とはいえ、年に一度の祭りを見過ごすわけにはいかないので
高盛献饌を見終えてから、急いで京都駅へ。

しかし、運行される午前中の便に指定席を変更しようにもすでに満席。
自由席ならのれるというけれど、twitterで検索したら
「自由席立ち乗り、デッキまで満員。阿鼻叫喚」とか出てくるじゃないですか。
これまでにも何度か都心部の通勤列車さながらの満員立ち乗り新幹線を経験している私、
ちょうど体調が悪かったこともあり、とても挑む気にはなれず。
あきらめて京都にもう一泊することにしました。

この日の京都駅はいつもと違う雰囲気でした。
ポルタは臨時休業。
改札近くの飲食店や土産店も午前中か午後早めで閉店すると貼り紙がされており。
改札前では運休を知った観光客や修学旅行生が右往左往していました。
私も観光で来てたら何も見れないし帰れないしで悲しかったな。
ましてや子連れの方は大変だったろうな。

私はというと、幸い近くのビジネスホテルがとれたので、籠城用に食べ物を買い込み
読みたかった『ダ・ヴィンチ』安田顕特集も買い込み。
おっとビールとコーヒーも忘れずに。
風雨が強まった午後3時頃から朝まで、ホテルに籠ってダラダラ過ごしたのでした。

私はワーママなので、普段は分刻みの慌ただしい日々を過ごしています。
とくに何もせずのんびり過ごす時間というのはなかなかありません。
考えようによっては「雑誌読みながら、ホテルでごろごろ」なんて
またとない贅沢な休暇なのでは?
そう考え、開き直ってのんびり過ごしました。外から風雨でボーボー音が鳴っていましたが。

翌日、京都は快晴でしたが、新幹線は台風の影響でまだ遅延がある様子。
ならば、せっかく延泊したのだからと午前中だけ観光して帰ることにしました。
まずはまだ行ったことがなかった南禅寺へ。
南禅寺は緑豊かな場所にある臨済宗寺院ですが
境内に琵琶湖から京都へ水を送る「疎水」の水路橋である「水路閣」があったのが面白かったです。
廃墟とかレトロモダン建築を見ているような雰囲気で
禅寺の中にこんな風景があるのが不思議に感じられます。
写真映えしますね、アー写とか作品撮りにいいかも。

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方丈では狩野派の障壁画も見られ、枯山水庭園もありました。
ここにいるとざわざわしてた心のなかが静かになっていくから不思議です。
ああ、ここにいる心のままで日々を生きたい。

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平安神宮や銀閣寺にも。
平安神宮はあざやかですね。
京都は何度来ても本当に飽きません。まだまだ見たいところがいっぱい。また行きたいです。

北白川伝統文化保存会の皆さん、お世話になりました!


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# by lyrica-sha | 2018-10-07 20:00 | 取材日誌

元乃隅稲成神社と長門の旅

山口県の長門市に取材に行ってきました。
CNNの「日本の最も美しい場所31選」に選ばれた元乃隅稲成があることで
人気急上昇中のスポット。

私は高校生のときに長門を訪れたぶりの訪問でした。
そのときは山口の湯田温泉にある中原中也の詩碑が見たくて、両親に頼んで連れてきてもらい
その足で幻の童謡詩人・金子みすゞのふるさとが見たいという母の希望でやってきたのでした。
当時私は金子みすゞのことを知らなかったのですが、
震災のときに流れたACのCM「こだまでしょうか」で知った人もいるかも。


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というわけで、相当久方ぶりの長門市ですが
今年「センザキッチン」というきれいな道の駅もオープンし、
増える観光客への対応も急ピッチで進んでいる印象でした。


金子みすゞ記念館。
みすゞギャラリーでは手のひらにみすゞの詩を映し出す仕掛けも。
小さな子供が「おかあさんに持って帰らなきゃ」といって大事にそうに手のひらをとじて
「あっ、こぼれちゃっった」と残念そうにしていたという話を学芸員さんに聞きました。
そういう感性を持ったまま大人になれたらいいのに。
まさに金子みすゞ的なエピソードでした。

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こちらが元乃隅稲成神社。
日本海を背景に、断崖に赤い鳥居が並んで色合いがとてもきれい。
よく晴れた日に行った方がいいですね。
曇りの日だと青と赤のコントラストが見られません。
日本一入れにくい賽銭箱もあります。
私は何度やっても入れられませんでした。

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そしてこの貼り紙に釘付けに。
来年には神のお告げで改名するそうですが・・・「神って本当は誰?」と邪推する大人たち。
みすゞの心はとうにない。

売店で見つけて買ってきたお土産「のむおまもり 向津具の甘酒」。
元乃隅稲成神社でご祈祷され、いくつかの御利益がある「のむおまもり」です。
おぉー、これも現代のまじない食ですね!

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この日は出張の宿としては珍しく温泉街に宿泊しました。
俵山温泉は山間にあるレトロな秘湯。
つげ義春ワールドですね。
宿には内湯がなく共同湯を使うという湯治場方式で、
地元の方も使う共同湯へ。
もちろんどろどろ湯ではなく、とろりと気持ちいいお湯でしたよ。

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近くに麻羅観音という珍スポがあるらしく、興味津々だったのですが・・・。
(どんなところかは名前から想像してください)
仕事中で自由に観光というわけにはいかないため、見ること能わず。

美祢市にある別府弁天池にも立ち寄りました。
湧水池できれいなコバルトブルーです。
この水を飲むと長寿がかなうとされるため、水くみ場もあり、汲んで持ち帰ることもできます。

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駆け足でしたが、面白いところをめぐれた山口取材でした。
元乃隅稲成は車でないとアクセスが不便ですが、晴れた日には撮影スポットとしてもおすすめですよ。


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# by lyrica-sha | 2018-10-07 13:22 | 取材日誌

夏休み映画日記

お盆にあわせて今日まで夏休みをとっています。
フリーランスっていつでも休めるように思われがちですが実はそうではありません。
仕事関係の連絡があったらすぐに対応しなければならないため
お仕事させてもらっている会社の休みが重なる期間が休みどき。
結局のところ、お盆とか正月休みとか、世間がお休みのときに休むのが一番ゆっくりできるんですよね。
ここでしっかり休んでおかないと。

さて、私は映画(とくに邦画)が大好きなので、長い休みは大体映画を見て過ごします。
今回も恒例の夏休みひとり邦画祭り。今年も10本ほど見ました。

今回見たのは

「ユリゴコロ」
「彼女がその名を知らない鳥たち」
「火花」
「羊の木」
「散歩する侵略者」
「ナラタージュ」
「ラストレシピ」
「追憶」
「ヒミズ」
「嘘を愛する女」

そのなかでも「彼女がその名を知らない鳥たち」は大当たり。
途中までは登場人物男女に不快感しか感じないのに
ラストで女性の過去にも、男性の思いもよらない愛の形にも心震えるあまり眠れなくなる。
こういう残像残してくれる映画好きだなぁ。
沼田まほかるさんの原作も読みたくなりました。

個人的には今年上半期の暫定一位は寺山の映画化「あゝ荒野」。
昨年一番面白かったのは前川知大氏の戯曲の映画化「太陽」(ソクーロフに非ず)、次は「そこのみにて光輝く」。
こういう感じの映画が好きな私ですが、今年はあと何本面白い映画に出会えるかな。

ほかには博物館行ったり
かき氷を食べたり
カメラさんぽして
彩度高めのふんわり写真練習したり。
のんびり過ごしました。

さて明日からは仕事に戻ります。
秋冬も取材執筆がんばろう。




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# by lyrica-sha | 2018-08-19 16:02 | 日記

日本の旅ライター・旅エッセイスト吉野りり花のブログです。「食の民俗学」と「神様の食」を取材しています。各地の「食べるお守り」を『まじない食』と名付け取材した著書『日本まじない食図鑑~お守りを食べ、縁起を味わう』青弓社より発売中。ブログは徒然更新、最新情報はtwitterでつぶやいてます。


by 吉野りり花
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