日本の旅ライター・旅エッセイスト吉野りり花のブログ。日本各地に伝わる「食べるお守り」を『まじない食』と名付け、取材しています。著書『日本まじない食図鑑~お守りを食べ、縁起を味わう』青弓社より発売中。


by lyrica-sha

八戸ブイヤベース

豊富な青森食材をフレンチで味う「まるごとあおもりガストロノミー」へ行ってきました。
会場は代官山パッション。

サバやイカのイメージがある八戸港は実は500種類もの魚が水揚げされるそう。
その八戸の魚介類をふんだんに使った料理が八戸ブイヤベース。
八戸ではいくつかのレストランでそれぞれ違う味が楽しめるそうで、
この日はレストランパッション風にアレンジされた八戸ブイヤベース。

ヒラメ・メバル・スズキ・テクビイカ・ムール貝・ホタテなど新鮮な八戸の魚介がたっぷり入って、
複雑で贅沢な味わいのスープはとっても美味。
八戸流は「二度おいしい」というのが決まり事とのことで、
この日の「二度美味しい」で出てきたのはブイヤベースのソースを使ったイカスミとウニのパスタ。
青森名物であるいちご煮にインスパイアされたパスタとのこと。
おいしかったことは言わずもがな。

「紅の夢」のデザートやりんごブランデーなど、
林檎を使ったメニューも多いところもさすが青森。

会場のレストランパッションはミシュランに掲載されたレストランでもあるそうで、
大きな暖炉にパチパチと火がはぜ、非日常を醸し出してる。
看板メニューのカスレという料理でこれははじめて食べたけれど、
豆と肉の煮込み料理で思いのほか濃厚。

青森はまだ行ったことのないエリアが多いので今年こそは取材に行ってみたい。

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# by lyrica-sha | 2013-03-07 08:00 | 取材日誌

日本のマチュピチュへ

兵庫県の但馬地方に雲海に浮かぶ山城が見られる場所がある。
日本のマチュピチュとも天空の城とも呼ばれる竹田城跡へ取材に行ってきた。

竹田駅を降り立つと小雪がちらついていた。明治に建てられたというレトロな駅舎の向こうには山がそびえ、その頂に何やら浮かび上がっているのは…あ、あれが竹田城跡だ。まちからズームで撮るとこんな感じ。これからあそこにのぼるぞー。

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取材に行ったのは2月。季節はずれで雲海も出ないだろうし、雪の日は駅裏の登山道は危ない。というわけで山城の郷ルートと呼ばれる傾斜のゆるやかな道から登ることにした。城跡の入り口につくと頭上に何やら遺跡のような異様なものが見えている。大手門入り口から石段をのぼると、穴太衆と呼ばれる石垣作りの名工集団によってつくられた石垣はまるで古代遺跡。

数百年前に主を失い、自然廃城した城には石垣だけが残る。足元の土から瓦の破片が頭をのぞかせていて、長い時間をかけて城が少しずつ風化したことを偲ばせる。煮炊きをした井戸の跡を見たりすると、山城での生活が想像できて楽しい。

20分ほどのぼると山頂付近に。さすがに山の上、風が強い。びゅうびゅうと吹く強風によろけながら、本丸跡へ。吹き上げる風で立っていてもぐらぐらするくらい。石垣のへりにつかまり、夢中で写真をとる。


なんて景色。こんなところが日本にあったんだ。
遺された石垣が幾何学模様を織り成して、綺麗だ。

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雲海が出ていて、朝日に包まれたりしたら、神々しいんだろうな。
雲海がなくても、何もかも忘れてしまいそうな、すがすがしい絶景。
人生に躓いたり、辛いことがあって、竹田城跡に来たけれど、この景色を見たら全部忘れてしまった。そういう人が多いという。納得。


ちなみに最後の城主は出兵した先で亡くなり、この城に帰ることはなかったという。悲劇の城主。きっと最期にこの竹田城からの景色を眺めたかったことだろう、と想像。



※この取材で書いた記事はANAの会員制サイト『ANA Premium Traveller』内の「天空の城 日本のマチュピチュ」に掲載されています。会員の方は読んでみてください。
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# by lyrica-sha | 2013-03-05 00:00 | 取材日誌

乳頭温泉鶴の湯にて

マイナス8度、豪雪。
風が吹けば山がゴォゴォと鳴る。
あまりの寒さに何も考えられない。

必死でメモをとるけれど、手がかじかんで文字が書けない。
何か記録を残そうとコンデジをとりだすと、カメラが動かなくなってしまった。

秋田の寒さ、恐るべし。

私は秘湯が好きで、これまでもあちこち廻ってきたけれど
心に残る秘湯をあげるとすれば
地獄温泉清風荘、万座温泉日進館、甲子温泉大黒屋、それに
山を登らないと辿り着けない九重の法華院山荘だろうか。
恵まれた自然環境をそのままに残したひなびた湯治場が私は好きだ。

ここ乳頭温泉も同じ。山奥のひなびた湯治場がそのまま残っている。
否、そのまま残す努力を怠らなかったということか。

茅葺きの長屋に、露天風呂がぽつぽつと。夜になるとランプの灯りがともる。
電気もひかず自家発電で、テレビも見られないという。

山の宿らしさ、鄙らしさとは何か。
ご主人のおはなしは心に沁みた。

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追記:この取材で書いた文章は行くぜ、東北 東北マガジンでご覧下さい。
写真がとても素敵です。
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# by lyrica-sha | 2012-12-29 00:15 | 取材日誌

鳴子温泉で

鳴子の温泉街を歩くと
あっちこっちにこけし達
こんなところにも、いた

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# by lyrica-sha | 2012-11-05 00:01 | 取材日誌