日本の旅ライター・旅エッセイスト吉野りり花のブログ。日本各地に伝わる「食べるお守り」を『まじない食』と名付け、取材しています。著書『日本まじない食図鑑~お守りを食べ、縁起を味わう』青弓社より発売中。


by lyrica-sha

カテゴリ:日記( 24 )

奈良井宿

夏休みに奈良井宿に行ってきました。日頃の慌ただしさを忘れるべく、のんびり一人旅。
江戸時代の中山道の宿場町の風景がそのまま残っていて、
風情があります。
長野県の塩尻駅から乗り換えて数駅、奈良井駅から歩いてすぐにこの風景。
なかなかないロケーションです。

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宿場町が1キロほど続くので、タイムスリップ感もたっぷり。
通り沿いは雑貨屋や漆器店、蕎麦屋や喫茶店が並び、
眺めながら歩くと飽きません。
木曽漆器がとてもきれい。

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木曽路といえば食べ物はそばとおやきですが、
塩尻特産の緑大豆「あやみどり」と天然塩を使った
「あやみどり塩ソフト」がヒットでした。
アイスに塩や醤油や味噌ってあいますね。

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ランチにとろろ蕎麦。店内に入ると時間の流れがゆっくり。
心が休まりました。

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あやみどり塩ソフト。そのままひと口食べるとしょっぱい!
というのは天然塩がふりかけてあるため。
軽くまぜて食べましょう。あやみどりの粒粒がいい味出してます。



夏休みは他にも江戸東京博物館で「大妖怪展」見たり。
大混雑で牛歩戦術か?ってくらい列が進まず展示はすべてちらみ。
妖怪ウォッチと疳の虫、本質は同じなんですね。
この世で起こる不可解なことはすべて妖怪のしわざか、虫のしわざ。


東京駅の「インターメディアテク」にも行ってみました。
学術標本の展示が大量にあって、面白いです。

国立博物館にも。「餓鬼草紙」展示中で心躍る!


そして、夏休みが終わり、今週は本の最終校正作業。
数年かけて取材執筆と時間をかけてやってきて、
今週すべての作業が終わりました。
9月12日に本が出ます。
カバーができたら、あらためてお知らせします!
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by lyrica-sha | 2016-08-27 13:31 | 日記 | Comments(2)

ガラスの向こう

こういう歌を作り唄える人でありたい。





5年間封印していたDTM機材、マイクギターベースその他全部ひっぱりだしました。
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by lyrica-sha | 2016-03-25 22:06 | 日記 | Comments(0)
昨年に引き続き、劇団東京晴々の公演を観に行ってきました。

劇団東京晴々についてはこちら

『プリーズ!』


『プリーズ!』は4人の女子と、3人の男子の物語。
30歳前後、大人になってからの夏休み。
バンガローに集った男女(カップル3組、シングル1人)。
さらに乱入者に男子1名。

と、以降お話のネタバレになることは書かずにおくとして。

女子は年を重ねるごとに段々と「女子をこじらせて」いくのに対し、
男子は子供の頃の性格のままである意味すくすくと大人になるものじゃないかと思います。
劇中でもそれぞれ性格の違う4人の女子は、それぞれに違った形で女子をこじらせ、
もはや誰もが全く素直じゃない、こじれにこじれた状態。
対して夢を追う男子、仕事に生きる男子、優柔不断な男子など
男子はそれぞれまっすぐです。
そんな男女が、大人になって直面する問題が、結婚・出産・離婚などなど。
30歳といえば、もはやモラトリアムではいられない年齢。
そう、誰もが通る道です。

女子はみんな内心「プリーズ!」と叫んでいるんですが(考えてみるとそれも怖いな)、
なかなか相手の男子には伝わらない。
さあ、どうする、どう伝える、どう分かり合う?

「言葉にしないと伝わらない」というセリフは劇中で何度も使われていますが、
そもそも男女が分かり合うなんてかなーり難しいのかもと思ったりもしました。

脚本を書いている矢野さんは男性ですが、
男性がこういう女子をこじらせた女子達の気持ちを理解しつつ、
書き分けておられるのも面白いなと。

役者さんたちもそれぞれキャラがたっていて、
話もテンポよく進み、
キッチンのような会場を活かした演出も面白かったです。

いんやー、それにしても、女子ってつくづくめんどくさい生き物なんだなー。
多分、自分もかなり女子をこじらせてここまで来たんだよなーと
我が身を振り返りつつ会場を後にしました。
「プリーズ!」って思う気持ちが、もはやちょっと懐かしい(笑)。
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by lyrica-sha | 2015-09-05 20:18 | 日記 | Comments(0)

窓辺に

少し前のことですが、やっとお休みがとれたので鎌倉に行ったら。
円覚寺の龍隠庵がギャラリーになっていて、こんな風に窓辺で黄昏る妖精が。
奇子ですか?それとも綾波レイ? と思うような妖艶さ。

いいもの見ました。

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by lyrica-sha | 2015-06-23 16:51 | 日記 | Comments(0)
何度か一緒にお仕事させてもらった写真家の和田剛さんの写真展があると聞き、
5月30日に銀座スワンカフェに出かけてきました。

和田剛写真展「新緑」

この日は写真展とあわせて「ふつうの福島を語ろう」と題したトークショーも。
福島の昔ながらの暮らしを紹介する冊子「板木」編集長の木下真理子さん、
「板木」ライターの小久保よしのさんと3人のお話を聞いてきました。
実は小久保よしのさんとは復興に関わる新聞が縁で昨年末にお知り合いになったばかり。
というわけで再会を楽しみにお邪魔してきました。

和田さんの写真には、芽吹き始めた新緑の中で手をつなぐ人々の姿が。
トークショーでは福島の素敵なところ、県民性、ふるさとの暮らし等、
普通の福島の話を聞いて、みんなで福島のちまきを包みました。
そんな穏やかな時間を過ごしながらも、私はおととしの取材を思い出していました。


「ここは日本で一番特殊なところですよ」
そんな言葉を聞いたのは和田さんも一緒だった福島県南相馬市での取材の席。
「ほかの被災地は、言葉は悪いけれど、これから復興だけを目指せばいい。
でも、ここは終わりがどこかすらまだ見えないところ。
はじまることすらできない」

理解していたはずだけど、それに対してなにか言葉を発する権利など
私は持っていないような気がしてなんと言っていいか分からなかった。
複雑な思いをかみしめて取材先をあとにした。
帰路、車で飯館村を通った。
国道沿いではいまだ終わらない除染作業。
山積みにされた土入りの袋の山。
わかっていたはずの現実が目の前にある。
今から東京に戻ることがとてつもなく後ろめたかった。
駅前に煌々と灯りのともった東京に。

たくさんの悲しさ悔しさ課題を抱えた人たちの前に
取材という名目で訪れる私たちよそものを
現地の人たちは迎えてくれる。
その人たちに何ができるのかいつも自問する。
不用意な質問が心を乱してやいないか気に病みつつ、
取材を終えたら「東京」に帰ることにとてつもない後ろめたさを感じる。
新幹線を下りると東京駅から見える風景にどっと疲れる。
東京的なものへの嫌悪感、現地の人たちへのやましさ。
生活や生き方を変えたいという気持ち。
私はこういうものを全部宙ぶらりんにしたまま数年過ごしてしまいました。

ずっと被災地に通い続けて、手をつなぐ人たちを撮り続けた和田さん。
福島のふつうの暮らしを取材し続けた小久保さん。
二人にもきっと、東京から現地に通った人独特の複雑な思いがあったんだろうな。
そんなことを考えました。

まとまらないけれど、そして、いまだ答えらしきものが見つからないけれど、
大好きになった東北に通っていたいというのが今の思いです。
福島には観光で訪れても素敵なところがいっぱいあるので、
行ったことのない方も訪れてみてほしいです。
写真は春先に取材に行った湯野上温泉の駅舎。
日本で唯一の茅葺き駅舎です。

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by lyrica-sha | 2015-06-09 15:37 | 日記 | Comments(0)

レコード万歳

明けまして
おめでとうございます。

ブログ無精にもほどがあるペースの私ですが、
今年もよろしくお願いします。

昨年は書きたいテーマの取材を始めたので、
空き時間をほぼそちらにあてていたり、
もろもろで弱ったりしていましたが、
がむしゃらに動いたことで実ったことも多く
結果よい方に方向転換することができました。

おかげで自分が大切にしていることを
あらためて確認することができたかな。

価値のある文章を書く仕事をすること
そして生活の中で心を大切にすること

そんな風に今年はやっていこうかと思ってます。


そんな中私の生活に戻ってきた心がこれ。

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そう、レコード!!

元々私はレコードコレクターで、
バンド活動にあけくれた学生の頃はレコ屋めぐりが趣味でしたが、
思い起こせば数年前、怪獣に家宝のJBLを粉砕され、
家で音楽が聞けなくなってしまい。
そもそも音楽を聴くような時間も余裕もない時期でしたが。。

そのあとすぐに震災が起こり、音楽を聴く気になれず
それまで音楽をやっていたものの歌う気にもどうしてもなれずに
当分歌うのはやめようと決めた。
歌をやめてからは音楽を聴くことからも意識的に遠ざかっていて、
出張の新幹線や通勤電車の中でipodで聴くくらいだったんだけど、


昨年の秋、我が家にレコードプレーヤーとスピーカーが戻ってきた。
そして久しぶりにレコードに針を落として音楽を聴いてたら・・・泣けてきた。
レコードの音ってこんなにあたたかかったんだ。

毎日ちょっとずつ好きだった音楽を聴きかえしている今
心が修復されていくのを感じます。

なぁんだ、やっぱり私こんなに音楽好きだったんだな。
妙に気恥ずかしいようなこの気持ち。
もっと早く素直になればよかったのに、自分。

そんなこんなの年明け。
今年は意義を見出せる仕事をし、好きなものに囲まれ、
心を大切に過ごしていこうと思います。


気がつけば趣味は民俗をめぐる旅に、カメラ散歩に、レコードという・・・。
これって趣味充実して老後楽しいパターンだろうな、きっと。
毎日UNION行けるおばあちゃん目指そー。
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by lyrica-sha | 2015-01-11 19:58 | 日記 | Comments(4)
先日、東京晴々のお芝居を見てお芝居って面白いじゃないかと気づいた私。
昨日は仕事を通じて知り合った作家・女優 芳賀みみさん出演の舞台「暗転セクロスw」を見てきました。


舞台はモーテル、外は土砂降り。部屋の中にはベッドがひとつ。そこに訪れる男と女。となると目的はもちろんひとつ。

と、つまり情事をテーマにした舞台なんですが、とにかくテンポよく面白くて笑いっぱなしでした。笑いすぎて涙まで出てきてパンダになるかと思った。

角田光代さんの小説で、ラブホテルの清掃の仕事をする主人公が「人間の情事とはなんと滑稽なものか」と述懐するようなシーンがあるんですが、本日観客はまさにその目撃者の立場。

すべての愛や欲や目論見はベッドに集約され、ベッドの数だけ悲喜こもごもの愛憎劇や出会いがあって。滑稽で一生懸命な登場人物の姿に大笑いしながらも、人生いろいろ考えさせられる内容でした。

まだ公演中なのでネタバレになることは書けませんが、芳賀さんが演じてるあいだも笑いっぱなし。いやー、楽しかった! 芳賀さん、妖艶だったりコミカルだったりチャーミングだったり、最高でした!!


暗転セクロスw

芳賀みみさんは「年収一千万は逆からやってくる」という書籍も書いておられる方。
舞台ではこちらの理路整然とした芳賀さんとは違う魅力も垣間見ることができました。

やっぱりさ、人間ってひとつじゃないんだね。いくつもの顔があるんだよね。
人間ってそもそも多面的な存在だもんね、うん。
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by lyrica-sha | 2014-10-13 12:41 | 日記 | Comments(0)
お世話になっている方が脚本を書いた舞台があるということで
9月14日に梅ヶ丘BOXで行われた劇団東京晴々「ボーダローグ」を見てきました。

実は演劇の公演を見に行くのははじめて。
私は学生時代、自主映画のサークルにいて、
友人たちも映画関係にすすんだ人も多く、映画はかなり好き。
でも演劇は近いようでかなり遠い存在。

というのも映画をやっていた延長で役者事務所に入ったことがあり、
役者事務所の仲間の一人がやっていた劇団の客演を頼まれて、
少しだけ演劇の稽古に参加したことがあるんです。
それが・・・想像以上にきつかった。
発声、腹筋、体作りに演技の稽古。
その劇団の特徴かもしれないけど、稽古はスパルタで。
情けないながら数回で音をあげ、リタイヤしました。

ちなみにその友人はその後過激なパフォーマンスで知られる劇団「ゴキブリコンビナート」に入団。
奇しくも10年後くらいに自分がよく出ていたライブハウスに出ていたことを知る。
(ゴキコンは音楽で言えば、「非常階段」的なパフォーマンス?
ひとまずこういうのに免疫のない人は検索したりyoutube見たりしないことを推奨)

しかし、同じ事務所にいて、その後私も友人も事務所をやめ、違う道に進んだのに
10年後同じような場所にいることがおかしくもあった。

そんなこんなで演劇にかなり心理的な障壁を感じていた私ですが、
せっかくの機会なので梅ヶ丘に足を運んでみました。

劇団東京晴々はこれまで歴史ものの作品を主にやっていたようですが、
今回の「ボーダローグ」はファンタジー。
国境にある穴、豊かな国・サリスと貧しい国・ムシカ。
そこで繰り広げられる悲劇や喜劇。

はじめてちゃんとお芝居を見て、
なんというか、人間の肉体のすごさっていうのを感じてしまいました。
映画は背景の風景や音楽ふくめいろんな要素で画面を構成するし、
音楽ならうた、楽器だけでなく、エフェクターなどいろんな要素で味付けをする。
でも演劇は人間の動きと声と動作と、少しの小道具だけ。
基本は人間の肉体から発せられるものだけで世界を
創り上げてしまうことに驚いた。

内容も、四つの物語がパラレルに重なり、そして一番最後でその
全ての謎がとけ、一本につながる構成の面白さ。
5人の役者さんがそれぞれ何役も演じ分けて、
複雑な話を5人の演技だけで創り上げていたこともびっくり。

それにしても人は何かを失う時、その本当の理由を知らずにいたりするものなんだ、
そして知らないままに手探りで、
靄の中を進んでいかなくてはならないものなんだな
そういう、おそらく本筋とは関係ないであろうことを考えながら劇場を出ました。

残された者は、その理由を知らない。
そして理由を知らされないまま生きていかなくてはならない。

劇団東京晴々

『ボーダローグ』
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by lyrica-sha | 2014-10-05 11:24 | 日記 | Comments(0)

やっと

今年に入ってから自分の追いたいテーマの個人取材を続けていましたが、
やっと発表の場をいただけることになりました。

最初は漠然とした企画だったものがあちこち廻るうちにテーマに一本の筋ができて、
それを追って廻るようになった。
同時に不安もあった。
何かにとりつかれたように取材に廻っているけど、大丈夫なんだろうか、私。
本当にどこかで発表できるのか?
あちこちアタックするも玉砕…をくりかえした。

ようやく発表の場が見つかり、スタートラインに立てたような気がする。
個人取材だというのに取材に協力してくれ色々なことを教えてくれた土地の皆さんに
やっとお礼できるという気持ちが強い。

元々この企画にサジェスチョンを与えてくれたのは、某誌の副編集長さんだった。
その方はその時、こんな風に言った。
「フィールドワークが好きならいずれどこかに帰着するでしょう」
今になってその言葉どおりだったなとしみじみ思ってます。
よーし、面白くて価値ある原稿を書くぞー!


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by lyrica-sha | 2014-08-31 17:17 | 日記 | Comments(0)
忙しくて全くブログを書けない日々が続く。
7月の遠野の後、京都、大阪、山梨、入間とあちこち回っているのに更新できず。
うーん。

って、あちこち回っているから時間ないのか。。

そんな中、宮城・気仙沼と岩手・山田町に取材に行くことになったので、
急きょ遠野に寄り道してきました。
突然の連絡だったのに遠野でお世話になっている方々が集まってくれて
皆で念願の遠野ジンギスカン!

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遠野ジンギスカン、めちゃくちゃやわらかいし、くさみも少なくておいしい。
遠野のジンギスカン肉は刺身でも食べられるくらい新鮮なんだそうで、
冷凍肉でないジンギスカンが食べられるのはなかなかないらしいです。
タレはお店ごとに違うそうで、この日のお店「まるまんじんぎすかん羊丸」のたれは
結構あっさりめに感じました。

しかもいっぱい食べてももたれない。
もう食べれないー位食べたのに、2時間後にはお腹がすいてた。ヘルシー。
ごちそうさまでした~。



遠野に行くようになってから、なぜ私は東京に住んでいるのかとよく考える。
信じられないくらい時間の流れの早い、分刻みのまち。
決してせかせかすることが得意ではないはずなのにすっかりのみこまれている。

もちろん東京にいるのは自分や家族の仕事の都合が一番にあるのだが、
東京でない場所で暮らす選択ができないものか、ここのところよく考える。

生まれ故郷の濃くて閉じた人間関係がとても苦手だった。
東京に出てきて、都市のあまり干渉しない薄い人間関係が心地よくもあった。
でも、遠野に行って帰る時無性にさみしいのは
本当はこういう場所で暮らしたいだと、自分の心が訴えてるんだろうなと思う。
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by lyrica-sha | 2014-08-31 17:00 | 日記 | Comments(4)